大きな役目と小さな命その3
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「大きくなったな、ローズ」

ジタンがポソリとつぶやく。

「ベアトリクスとスタイナーにこの姿を見せてあげたかったですね」

ガーネットもどこか寂しそうだ。

「アレクサンドリアは今はもう氷の町と化しているからな、もうきっとだめだろう」

溜息をつきながら話す二人。

結局あの襲撃は、イーファの樹に残っていた霧がまとまって怪物と化したものだと判明した。

その後の寒波でアレクサンドリアは氷に覆われた町となった。

「ガーネットさん!!見てください!きれいな薔薇でしょう?マリンと摘んだのです」

マリンとは、ジタンとガーネットの二人の子供だ。

「まあ、真っ赤な薔薇ね。素敵だわ」

微笑を浮かべガーネットはローズに話しかける。

その場の空気が一気に和んだ。

その夜のことだった。

「・・・そろそろ言うべきかな、両親のこと」

神妙な顔をしたジタンとガーネットが居間で話している。

「もう15ですもの。きっと受け止めれるわ、あの子なら」

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夜が明けた。

「おはようございます!ジタンさん、ガーネットさん」

「おはよう、ローズ」

海辺の町に越してきた4人だが、ここの暮らしにはもうすっかり慣れている。

「おっはよ〜〜☆いい朝だね!きっもちい〜☆」

朝からハイテンションなこの子がマリンである。

一見、能天気そうに見えるマリンは、白魔法の腕なら親をも抜く。

「おはよ〜、お前朝っぱらから元気だなぁ」

眠そうな顔をしてジタンも起きてきた。

食卓を囲む4人。

一瞬空気が重くなった。

いつもなら元気よく朝食を食べ始めるジタンが、今日は元気が無い。

「どうしたのですか?ジタン叔父さん?」

・・・・空気がさらに重くなった。

「・・・・・実はな、ローズ。・・・・お前の本当の両親のことなんだけどな、

 実はアレクサンドリアの将軍と隊長なんだよ、あの」

「???私の両親がですか?・・・叔父さん、変な冗談はやめてください」

「うそじゃないんだってば、これが」

「そうよ、本当のことなのよ、ローズ」

ガーネットまで口をはさむ。

「では、あの時の空襲で?」

「・・・・・おそらく、そうじゃないかと・・・・・・」

「叔父さんも叔母さんも、そんな大事なこと、平気で15年も隠してたのですね?」

「ごめんなさい、あなたが受け止めれるのか心配だったの。

   ・・・アレクサンドロスは今は氷の世界。まだ生きているかもしれません、炎の被害を受けていなければですが」

「・・・そうですか。・・・・私、行ってもいいですよね?止める権利はないはずですが」

「あ!あたしも行くよ!一人じゃ危ないよ!白魔法が役に立つよ〜!!」

マリンが言い出した。

「マリン、せっかくですが私は一人で行きたいのです、自分の実力を確かめに」

「う〜、ん、わかったよ。でも、気をつけてね」

いつの間にか席を立っていたガーネットが、ポーションをもって来た。

「1ヶ月たって帰らなければ、私たちが援助に向かいますから」

「がんばって見つけろよ、本当の親を」

「ありがとうございます!では、さようなら」

席を立ち、走って去っていくローズ。

「きっと両親と一緒に帰ってくるさ、あいつなら大丈夫。」

そっと見送る三人・・・・・・・・

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続きますよ〜☆